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たとえ日本が資本主義国家であっても、自由にできる事柄は情報は操作されたもの。決して勝ち上がるための戦略は先には来ないを覆すブログ

02・資産分散・対象分けの考え方

成長しているから利益は出るもの

ユダヤ・華僑が古くから実践する分散投資が単純に美しい!!


ユダヤ人や華僑の分散投資には、大きな特徴があり、それは、既存の資産から安定して得られる収益(ストック)を、常に成長性の高い市場(フロー)へと振り向けていることです。
現在でいえば、先進国から得られる収益を、一定のリスクを覚悟しながら複数新興国へと分散投資することに当たります。
ユダヤの富豪として知られるロスチャイルド家などは長年、こうして資産を増やし続け、度重なる戦禍などをくぐり抜けてきました。



古くから「タマゴを一つのカゴに盛るな」と言われるように、資産の多くを特定の商品に集中させることは高いリスクを伴います。
また、ポートフォリオ(資産構成)理論からも、複数の資産への分散はリスクを抑制して資金を効率的に運用できることが知られています。
ハイリスク・ハイリターンの商品と、ローリスク・ローリターンの商品を組み合わせることで、長期的に収益の振幅を平準化しながら、ローリターンの商品よりも高い収益を見込めることが可能になります。


こうした資産運用法を古くから実践しているのが、ユダヤ人や華僑と呼ばれる人々です。
ユダヤ教聖典「タルムード」にも「富は常に三分法で保有すべし。すなわち3分の1を土地に、
3分の1を商品に、残る3分の1を現金で」と記されています。
現代においては、さらに株式や債券、複数の通貨などへ分散させることと意味すると考えていいでしょう。
フィリピンやシンガポールなどの華僑の資産家もまさに同様の考えなんです。

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Global Investment Academyからの引用
GIA channelから引用

このような分散投資法は、ユダヤ人や華僑だけが実践しているものではなく、
シンガポールアラブ首長国連邦(UAE)などの世界最大規模の政府系ファンドも基本的な考え方は同じです。
豊富な税収やオイルマネーによって蓄積された資産を株式や債券、不動産など世界の様々な資産に分散投資し、収益を生み出しています。
安全運用が求められる日本の公的年金ですら、運用主体の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は資産の4分の1近くを外国株式・債券に振り向けています。

米エール大学の基金運用局では、1985~2005年の20年間平均で年率16.1%という驚異的な運用成績を達成していることで有名です。
同大の最高財務責任者(CFO)、デイビッド・スウェンセン氏はその著書の中で「リターンの変動の約9割が資産配分に起因する」「投資家は資産配分目標を合理的に設定するのが先決なのに、役に立たない銘柄選択や(投資)タイミング(の時期を図る)のに夢中になっている」と指摘しています。
資産をどのように配分して分散させるかは、 それほど重要なことなのです。

ではまた。